カテゴリ:はり灸( 23 )

小麦

私は治療を行う際、患者さんが訴える症状の原因を、潜在意識に問いかけて(筋テストにより)推定するようにしています。すると症状を引き起こす要因として小麦が反応することが少なからずあります。しかもこれは特定の領域の病気ではなく、五十肩や腰痛等の整形外科的疾患、子宮筋腫等の婦人家系の疾患、あるいは難聴を含めた耳鼻咽喉科系の疾患等、様々な領域の病気の要因に小麦が反応します。勿論、小麦だけが原因ではなく他にも様々な要因があるのですが、特に反応が多いのが小麦なのです。小麦を食べると経絡の滞りを生み、それが様々な症状を引き起こすのです。

そしてこの小麦の影響が緩和するように治療を試みると(小麦を意識しながら鍼治療をすると)、経絡を気血がきちんと流れるようになり、症状の回復がなされていきます(勿論、病気・症状の要因は小麦だけに限りませんので、要因の広さや深さに応じて回復への道のりは異なります)。

TFTと言う、主に精神面の問題を解消する治療法があります。TFTでは心身に悪影響を及ぼす物質(エネルギー)をトキシンと呼び、臨床においては筋テスト(キネシオロジー)によりそのトキシンとの特定を行いますが、そこでも小麦が反応することが多々あります。
更には小麦が自閉症を含めた発達障害の要因になっている事実を考えると、小麦を避けることで体調不良が改善する人は少なからずいるのではと思います。

とは言え、パンもパスタもうどんも小麦製品は美味しいですし、また小麦は様々な加工食品に使われているので生活の中から完全に無くすのは難しいとは思いますが、何か体調が崩れないと感じているのでしたら、例えば2週間完全に小麦断ちをしてみて様子を見てみるというのも良いかもしれませんね。

ウイリアム・デイビス著「小麦は食べるな!」も参考になると思います。
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by d_mitsuda | 2012-12-03 21:00 | はり灸

甲状腺と皮膚疾患

喉仏の上の方に、気管にへばりついた状態で存在している甲状腺と言う組織があります。
(図はharecoco.netのホームページより転載)
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甲状腺は甲状腺ホルモンを分泌し、その作用により人体に以下の影響を与えます。

・熱の産生
・血糖値の上昇
・身体・脳の正常な発育と骨格の成熟
・コレステロールや中性脂肪の低下
・脳の活性化
・心臓や胃腸の活性化


このような多岐に亘る重要な作用を持つので、甲状腺機能が低下しホルモンの分泌量が過少となったり、あるいは機能が亢進して分泌量が過剰になったりすると、以下のように非常に広範囲に亘る様々な症状が表れます(全ての症状が表れると言うことではありません)。
harecoco.netのホームページより転載)

〇 機能低下 ~ ホルモンの分泌量が過少
・疲れやすさやだるさがある
・汗が少ない
・寒がりである
・脈拍数が少ない
・むくむ(顔、全身)
・甲状腺が腫れる
・体重が増える
・気力がない
・皮膚が乾燥する
・声がかれる
・眠たい
・物忘れしやすい
・動作が鈍い
・髪の毛が抜ける
・便秘
・筋力が低下する

〇 機能亢進 ~ ホルモンの分泌量が過剰
・疲れやすさやだるさがある
・汗が異常に多い
・暑がりである
・脈拍数が多く、動悸がする
・手足がふるえる
・甲状腺が腫れる
・食欲が旺盛である
・イライラする
・かゆみがある
・口が渇く
・眠れない
・微熱が続く
・息切れがする
・髪の毛が抜ける
・排便の回数が増える
・眼球が出てくる

臨床的には、機能亢進と機能低下の症状がミックスして表れることもあります。
また様々な症状を持つものですから、その原因が甲状腺の異常によるものと気付かないことも多々あります。例えば、便秘だからと言って必ずしも大腸に問題がある訳ではなく甲状腺に問題がある場合もありますし、痒みがあるからと言って皮膚そのものが原因ではなく甲状腺に問題がある場合もあるのです。

随分前のことですが、ひどい皮膚疾患(湿疹)に悩む方が来院されました。皮膚科やその他の療法を行っても効果がなく、縁あって当院に来院されました。
治療を続けるうちに症状は改善して来ましたが、完治に至った最後の決め手は甲状腺へのアプローチでした。その機能を正常化するよう治療を行ったところ、主訴である湿疹は完全に消え、体調も随分と改善しました。

甲状腺を患う方の数は、多少の機能低下・亢進も含めると、日本全国で600万人以上に上るとも言われています。普段疲れやすかったり、あるいは上記に掲げる症状が幾つか見られる場合は、一度甲状腺の専門医に診て貰うのもよいかもしれませんね。
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by d_mitsuda | 2012-06-23 21:54 | はり灸

太淵

太淵(たいえん)と言う経穴(ツボ)があります。手関節前面(手掌側)の親指側にあり、肺を司る経絡上に存在するツボです。「臨床経穴学」(東洋学術出版)及び「針灸学(経穴編)」(東洋学術出版)によると、以下の病気・症状に効果があるとされています。

・呼吸器系 :咳、喘息、肺炎、胸膜炎、副鼻腔炎、鼻炎、喉頭炎、咽頭炎等
・消化器系 :お腹の張り、ゲップ、嘔吐、便秘等
・循環器系 :狭心痛、動悸、無脈症等
・肺の経絡上の諸組織 :肘や腕、手関節の痛み、痺れ等
・その他 :月経痛、肋間神経痛、尿漏れ 等

通常私たち鍼灸師が鍼治療を行う時、全身の気血の流れを整える治療をした後、例えば腰痛等の主訴(局所)の治療を行います。勿論、全身治療で主訴の症状が治まってしまえば、無理して主訴に対する治療を行う必要はありません。

全身治療にしても局所の治療にしても、流派によってアプローチが異なります。中医学に基づく治療、日本の伝統的な鍼灸術である経絡治療、長野式鍼灸術等、様々な流派があり、それぞれの治療原則に基づき治療を展開します。
いずれの流派も、問診の他、脈や腹、舌等を診て、使用するツボを決めていきますが、私は最近、それを前提としながらも、どこのツボを使ったらよいか潜在意識に問いかけるようにしています。

そのようなやり方で、最近、腰痛の治療点を探していたら、少なからずの方に太淵が挙がりました。上述しましたように、太淵は肺の経絡上のツボで、古典にも腰痛に効果があるとは記載されていません。しかし潜在意識に問いかけると腰痛の治療点として太淵が挙がり、そこに鍼を打つと症状が消失・軽減していくのです(勿論、全身治療との相乗効果もありますが)。

長野式鍼灸術を開発した故 長野潔先生は、病気の7割が扁桃の炎症に起因すると述べられていました。また免疫学で有名な西原克成先生も、口呼吸による扁桃の炎症は万病につながると話されています。更には、東京医科歯科大学 元名誉教授 故 堀口申作先生は、鼻の奥の方にある鼻咽腔と言う領域(上咽頭)の炎症は、身体各所の病気と密接な関わりがあると述べられています。

また喫煙や大気汚染により肺が炎症を起こすと、TNF-αと言う物質が産生され、それが細胞障害や炎症を引き起こし腰痛を発症させることも考えれます。

そんなことを考えると、扁桃や上咽頭、あるいは肺の炎症に効果があるとされる太淵への刺激は、腰痛にも効果があるのかもしれませんね。
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by d_mitsuda | 2012-06-22 21:08 | はり灸

今年もお世話になりました

あと2時間ほどで今年も終わり、2012年が始まります。
今年日本は大きな試練を受けましたが、多くの絆も生まれた年になったと思います。
私にも素晴らしい絆がたくさんできました。

その絆に支えられ、健康向上への取り組みが雑誌に掲載されたり、鍼灸治療の新しい技術を発見できたりと、私にとっては変革の年でもありました。
来年は更に精進に努め、より多くの方の健康向上に寄与できればと思います。
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by d_mitsuda | 2011-12-31 21:54 | はり灸

腰痛点

腰痛点と言う経穴(ツボ)があります。手の甲にあり、小指と薬指の間、及び人差し指と中指の間にある2点です。名前の通り、腰痛全般に効果があります。

先日友人が遊びに来た時、数日前にギックリ腰をやってしまい、まだ痛みがあるとのことでしたので、腰痛点を試してみました。痛みの場所が腰全般でしたので、左右の腰痛点計4点に、それぞれ10秒ずつ刺しました。まだ自覚症状は残っていましたが、筋テストで調べると腰痛の反応が消えていたので、治療はそれで終了することに。

翌日友人から腰痛はすっかり消えたと連絡がありました。
手に打ったツボで腰の痛みが消えるとは、改めてツボの面白さを感じました。
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by d_mitsuda | 2011-12-21 20:33 | はり灸

小松靖弘氏 講演会 ~ 慢性疼痛の緩和と免疫調整 ①

先週日曜日は、母校の呉竹鍼灸柔整専門学校で開催された講演会に行ってきました。講師は医学博士・獣医師 小松靖弘 先生、テーマは「慢性疼痛の緩和と免疫調整」で、動物に対する鍼、健康食品、漢方薬の治験(症例)に関するお話でした。
小松先生は、東京農工大学の農学部・獣医学科を卒業された後、ニュージーランドのオークランド大学や各種製薬会社を経て、現在は有限会社サン自然薬研究所の代表をなさっています。

講演会ではまず、動物に対する鍼の効果として、以下の2症例をお話されました。

・ヘルニアのために重度対麻痺(両脚の運動麻痺)のあるダックスフンドが、鍼治療により歩行を再獲得した症例
・後躯運動障害(腰から下の運動障害)のモルモットが、鍼治療により改善した症例(2例)

上記症例を見ると、鍼治療は動物(ペット)に対しても十分に有効であることが伺えます。
そう言えば半年ほど前、何かのセミナーで一緒になった獣医師の方が、鍼治療でペットの椎間板ヘルニアを治していて、結果は非常に良いと話されていました。動物には妙な先入観がない分、人間以上に効きやすいと一般的に言われています。

小松先生によると、脊椎炎や変形性脊椎症を患うペット(犬)が増えてきているとのこと。理由は、食事の問題(ドッグフード)、そして運動不足(散歩させない)だそうです。
また、特に日本犬種(秋田犬、柴犬 等)に多いのですが、認知症の犬が増えているそうです(30%が認知症になる)。症状は、突然遠吠えをしたり、食事をしたことを忘れたり、お皿を口に加えて吠えたりします。そう言えば私の友人が飼っていた柴犬も、そんな感じでした。

認知症になる原因も食事が主だそうです。認知症予防・改善に良いとされるDHAやEPAは、魚(の頭)に多く含まれており、昔は餌に魚をあげていたのが今はドッグフードに変わり、それが認知症増加に繋がっているととのことでした。ちなみに魚をよく食べるスウェーデンの人は、認知症は少ないそうです。
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by d_mitsuda | 2011-12-13 12:48 | はり灸

シュガー・ポイント

先週の日曜日は三島まで鍼灸治療の研修会に行ってきました。これまで何年も通っているセミナーですので、全て知っている内容ではありますが、毎回新しい発見があります。また新幹線に乗っていくので、小旅行的な気分も味わえます。

今回の講義内容は、椎間の脊柱際にあるツボの効能、脊柱起立筋の緊張緩和処置、自律神経の調整処置、尾骨の問題に関する処置、外傷や手術で負った傷跡の処置についてです。

いずれも重要な処置で、症状の緩和や病の根本解決に役立つ処置法です。
例えば傷跡の処置法もとても重要です。傷跡は、体の中のエネルギーの流れを阻害したり、筋肉や皮膚・結合組織の動きを阻害することで、様々な症状を発症させることがあります。従って、傷跡を押して痛んだり、何か不調がある場合には、そこを治療することは重要です。

それ以外の処置法も重要ですが、今回改めて大切だと思ったのは、胸椎の11番目・12番目の間で脊柱際にあるシュガー・ポイント(砂糖点)と言われる経穴(ツボ)です。ここは血糖値調節のツボで、糖尿病や低血糖症に有効です。
現代人は、多くの方が砂糖、小麦粉、白米等の精製炭水化物を多食する傾向にあり、血糖値異常の状況にあります。実際、このツボを押し筋テストで調べると、ほとんどの方が良好な結果が得られますし、また実際に鍼を打つことで、血糖値とは関係がないと思われるような様々な症状が改善されることが多々あります。

そんなことを臨床的に経験すると、上述したように、多くの方が血糖値に問題を抱えているのだと思うとともに、シュガー・ポイントは様々な疾患において有効なツボだと感じます。
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by d_mitsuda | 2011-11-16 21:55 | はり灸

指輪

先日、起床時に手が痺れるという方が見えられました。
2度程治療させて頂き、多少変化は出てきたものの、満足のいく結果は出ませんでした。

その方は指輪を嵌めてらっしゃり、指が太くなったため取ることができず、ここ数年は一度も外したことがないとのことでした。筋テストで調べると、その指輪は身体にあまり良い影響は与えていないようでしたので、何とかして取り外すよう勧めました。

再び来院したところ、貴金属店に行っても処置はして貰えなかったそうで、試しに私がトライしてみたところ、多少ひっかかりはあったものの、何とか取り外すことができました。するとその次に来院した時には、随分と症状に変化が表れていました。

指輪そのものの影響か、または指輪が電磁波を集積して悪影響を与えていたのかは分かりませんが、手の痺れに何かしら関与はしていたのでしょう。

体調が優れない時、食事を変えても運動しても変化が見られない場合には、指輪や普段身に付けているものを外してみると、変化が出るかもしれませんね。
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by d_mitsuda | 2011-11-05 00:27 | はり灸

イメージ鍼

どんな治療法でも同様だと思いますが、きちんとした治療効果を出すには、治療そのものよりも診断が重要になります。治療は診断に基づき行うのですから、診断が間違っていれば当然結果も伴いません。場合によっては症状を悪化させてしまうこともあります(好転反応は別)。

鍼灸治療においては、四診と言って、視診(見ることによる診断。顔色等)、聞診(声や臭いによる診断)、問診、切診(脈診、腹診、舌診)によって体内の状況を把握します(鍼灸師は、疾患名を特定する等、西洋医学的な立場で診断を下すことは法的にできません)。
私の場合は、切診においては主に脈診と腹診を用い、使用する経穴(ツボ)を決めます。適切なツボを用いると、脈や腹の状態が良くなります。

最近は、鍼を実際に打つ前に、鍼を打つイメージをするようにしています。するとそれだけで脈や腹の状態が変わることが分かりました。臨床的な効果(症状の改善)は、実際に鍼を打たないと得られないのですが、少なくともイメージ鍼は診断に役立つことが分かりました。

現在、イメージ鍼による臨床的効果についても研究中です。セラピー系の本を読んでいると、何となくできそうなきがするのですが、実用までには至っていません。それが可能になれば、より人体に優しい治療になりますし、何かしらの方法で四診に代わるものができれば、遠隔鍼治療も可能になるかもしれませんね。
近い将来リリースできることを祈っています。
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by d_mitsuda | 2011-10-17 00:49 | はり灸

衛気

今日は鍼の研修会がありました。もう10年近く通っている研修会ですので全て聞いたことのある話しですが、毎回新しい発見があります。

今日の午前中の講義は気血の生成についてでした。
先日のブログでも書いたように、東洋医学では人体の中を気が流れており、その滞りや過不足によって病気が起こると考えます。気は、分布部位や機能の違いによって元気(げんき)、栄気(えいき)、宗気(そうき)、(えき)の4種存在します。

どれも重要な作用を持っていますが、寒さや暑さ、湿気等の外から皮膚を通してやってくる害から、人体を守る役目を持っているのが衛気です。また皮膚を潤したり、汗腺の開閉調節により体温の調節を行うのも衛気の重要な役割です。つまり衛気は皮膚と密接な関わりがあります。

東洋医学では、衛気は、食べ物が胃・小腸で消化された後、その消化産物から大腸で作られると考えます。つまり原料である食事が不適切であったり、あるいは精神的不調による消化機能の低下、特に大腸に異常が場合は、衛気の正しく生成されなくなります。そうなると、衛気が上述の機能を果たせなくなるので、風邪をひいたり、皮膚の状態が悪くなったりします(湿疹 等)。

現代医学においても、皮膚の状態は大腸の状態と密接に関わりがあることが認めらるようになって来ました。例えば近畿大学医学部の山田秀和博士及び泉谷良博士の研究では、アトピー患者は大腸粘膜にも炎症を起こしていることが確認されています(参考:江部康二 著「ドクター江部のアトピー学校〈1〉心と体編」 )。

実際、湿疹のある方に大腸に影響を与えるツボに鍼を刺していると、治療後湿疹が消えていることがあります。
何千年も前に確立した東洋医学の生理・病理観は、現代医学にひけをとらない優れた先見性・正当性があるとつくづく感心いたしました。
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by d_mitsuda | 2011-10-03 01:23 | はり灸


木の香治療院 院長日記


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