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遠位型ミオパチー

先日、「遠位型ミオパチーの患者会」の代表である中岡亜紀さんの活動について知りました。遠位型ミオパチーとは、体の抹消(手足)から筋肉が侵され、筋力低下を起こし、それが体幹に進んでいく病気です。現代医学では原因不明のため治療法も確立していません。中岡さんは、25歳の時に突然発症し、病と闘いながら患者の会を立ち上げ、治療法の早期確立実現に向け、遠位型ミオパチーを難病指定にするよう精力的に活動されています。

私も一日も早くそうなるよう願っており、電子署名を行いました。早期治療法確立の実現に向け、同じく難病指定されている(現代医学では治療法が確立していない)病気のうち、遠位型ミオパチーと同じような症状(筋力低下)を示す筋萎縮性硬化症及び多発性筋炎に効果のあった治験について、参考までに紹介致します。これらの治療法は、特定の疾患に対する治療ということではなく、免疫異常(鍼灸治療においては痿証)と言う枠組で捉えていますので、治療の考え方は、遠位型ミオパチーにも適応できるかもしれません。

○ 鍼灸治療による筋萎縮性側索硬化症の治験
○ 西原克成先生による筋萎縮性側索硬化症の治験
○ 丹羽耕三先生による多発性筋炎の治験

それぞれの詳細について、以下に記述します。

1. 鍼灸治療
東洋医学では、各種臓器を含め身体を流れる気血の偏り(過不足・滞り)が病を発症させると考えます。従って、特定の疾患に対する治療法と言うのはなく、顔色、脈、舌、症状等から身体の気血の状況を推察し、病態を把握し、治療を行います。筋萎縮性側索硬化は、東洋医学において痿証と言う病態に分類されます。
痿証とは、肢体の筋肉が弛緩して軟弱・無力となり、暫くすると随意運動ができなくなって、肌肉の萎縮が起こると言う病証です。臨床上は、下肢の痿証が多く見られます。痿証にも、脈の状態や症状等に応じて、「脾胃虚弱」や「肺熱傷津」等の9種類の病態に分類され(数種の病態が合わさることもあります)、それに応じて療法が異なります。

筋萎縮性側索硬化症に対する鍼灸治療の症例は11例と少ないですが、現代医学では治療法が確立していない難病疾患であり、それが完治も含め7割も改善したと言うことは、鍼灸は優れた効果を発揮したと言えるように思います。

なお、遠位型ミオパチーそのものの治験は見当たりませんでしたが、東洋医学においては遠位型ミオパチーも痿証に分類されます。「中医鍼灸臨床発揮」(東洋学術出版社 発行 李世珍 他共著)では、「筋ジストロフィーを痿証の病証として治療できる」とあるので、遠位型ミオパチーに対しても鍼灸治療で治癒ないしは改善できる可能性があります。

2. 西原克成先生の治験
西原先生は、東京大学医学部大学院を卒業後、東京大学医学部付属病院にて長年臨床に携われ、その間、各種疾患の発症要因及び治療に関する研究を重ねて来ました。
その後、西原研究所を設立し、各種難病治療に当たっています。
以下、西原先生の治療理論に基づく筋萎縮性側索硬化症の治療について記述します。
(「究極の免疫力」、「6つの生活習慣でガン・難病を治す」より)

膠原病や自己免疫疾患、アルツハイマー等の脳脊髄疾患、重症筋無力症等の神経・筋肉疾患等のいわゆる原因不明の難病と言われる疾患は、その原因のほとんどは細胞内のミトコンドリアの機能低下にあります。ミトコンドリアは、生命活動を営む上で不可欠なエネルギー源であるATPを産生しますが、その他、ホルモンやサイトカインと言ったホメオスターシスの維持や免疫力向上に必要な物質も作ります。

そのため、ミトコンドリアが傷害された組織においては、その組織の機能が正常に営まわれなくなります。例えば、副腎細胞のミトコンドリアが障害されれば副腎のホルモンは産生されなくなり、代謝障害等の疾病を発症します。また中脳黒質のミトコンドリアが傷害されれば、ドーパミンが産生されなくなり、パーキンソン病になります(体質、遺伝、生活環境・習慣の違いによって、障害部位が変わって来るものと思われます)。
更には、傷害されたミトコンドリアは機能異常も起こし、身体に不必要なタンパク質等(アミロイド)を作ることもありますので、それもまた各種組織の障害の原因となります。

ミトコンドリアが傷害される原因は、以下の誤った生活習慣にあります。

① 冷たいものの飲食
冷たいものの飲食を行うと、腸内細菌が白血球に取り込まれ、パイエル版を通して体全体にばら撒かれ、それが各種細胞を傷害し、ミトコンドリアの機能低下に陥ります。

②誤った食生活
ミトコンドリアが正常に働くためには、飲食物から得られた栄養が必要となります。従って、食事内容(食生活)が誤っていれば、当然、ミトコンドリアの機能低下が起こります。

③口呼吸
口呼吸を行うと、空気中の雑菌、ウィルス等がのどの扁桃を直撃し、それが白血球に取り込まれ、扁桃を介して体全体にばら撒かれ、細胞が傷害を受け、ミトコンドリアが機能低下を起こします。また、口呼吸だと十分な酸素摂取が出来ないため、ミトコンドリアが窒息を起こします。ミトコンドリアは酸素を使った内呼吸と言われる代謝活動を行うので、酸素不足はミトコンドリアにとって致命的となります。

口呼吸の弊害については、西原先生だけでなく、歯科医の秋広先生もその著書「宇宙飛行士はイビキをかかない」(三和書籍 発行)の中で認めています。口呼吸になってしまう原因は、早期の離乳食への移行です。詳細は、上記「宇宙飛行士はイビキをかかない」または、こちらをご覧下さい

④睡眠不足
睡眠不足の弊害は、様々な文献に記述されています。細胞の生まれ変わり(新陳代謝)は睡眠中に行われるため、睡眠時間が短いと、細胞代謝(リモデリング)が正常になされなくなり、病気からの回復が難しくなります。実際、7~8時間の睡眠を取っている人は、それ以外の睡眠時間の人に比べ、死亡率、疾病率共に一番低いと言う統計値も出ています。

⑤体を冷やす
手足の露出、冷房等、私たちは体を冷やしやすい環境にいます。ミトコンドリアが正常に働く温度は37~38℃のため、体が冷えているとミトコンドリアが機能低下を起こします。

以上のような原因が重なり、ミトコンドリアの機能低下が起こり、各種疾患が発生します。つまり、上記を改めれば、多くの病気が治癒へと向かうのです。実際、これらの改善指導によって、再生不良性貧血、重症筋無力症、筋萎縮性側索硬化症と言った難病を、西原先生は治癒に導いています。
具体的な方法は以下の通りです。

①冷たいものの飲食は絶対に避ける
②体に良いものを食べる(後述します)
③鼻呼吸にする(詳細は後述します)
④8時間の睡眠を取る
⑤体を温める(詳細は後述します)
⑥太陽を浴びる、ないしは人工太陽灯を使う
※人工太陽灯については、こちらをご覧下さい
⑦乳酸菌やビヒズス因子を摂取する
⑧仰向けで寝る(うつ伏せ寝、横向き寝は避ける)
⑨食事は咀嚼回数を多くし、両側の歯で噛む(片側噛みはしない)

遠位型ミオパチーは原因不明であり、遺伝性とされています。勿論、遺伝的側面もあると思いますが、遺伝的素因のある人が上記に掲げた生活習慣をキッカケとして発症するのかもしれません。そうであるならば、西原先生の治療法で、遠位型ミオパチーも改善する可能性があるように思います。

3.丹羽耕三先生の治験
丹羽先生は、現在、高知県で土佐清水病院を開院しています。先生がまだドクターになりたての頃、幼子を白血病で亡くし、現代医療の無力さに悲観し、独自の治療方法を開発し、様々な難病治療に好成績を収めています。

丹羽先生は、体内に発生する過剰の活性酸素が病気の原因と考え、過剰の活性酸素を除去する療法を行っています。治療そのものは、土佐清水病院や関連病院で行いますが、丹羽先生が開発し、特許も取得している活性酸素除去食品(SOD様食品)を服用することで多くの疾患が改善しています。

過剰の活性酸素は、以下の状況の時に生ずると丹羽先生は話しています。

①免疫細胞の食作用時
②紫外線を(長時間)浴びる
③ある種の化学物質が体内に入った場合
(農薬・殺虫剤・添加物まみれの食品、排気ガスや工場排煙の吸入 等)
④血管中の血液の流れの途中で、酸素が欠乏するような状況が起こった場合
(交通事故などで脳の血管が痙攣を起こしたり、脳血栓等により脳の血管が詰まりかけて血液の流れが悪くなり、酸素の供給が不足する)

つまり、SOD様食品を摂取するだけでなく、上記のようなことを起こさない生活習慣の実践も大切となります。

なお、新潟大学の安保徹先生も病気の発症要因として活性酸素に着目しており、それは自律神経の乱れによると提唱しています。ストレスや過労、薬の長期服用により交感神経が亢進し、以下のことが起こります(「自律神経免疫療法」(マキノ出版 発行 福田稔 著))。

①白血球のうち顆粒球の増加、活性酸素による組織破壊
②血流傷害 (細胞が栄養されない、物質代謝が出来ない)
③リンパ球の減少 (免疫の主役はリンパ球です)
④排泄・分泌能力の低下 (不要物質・体内毒素を排泄できない)

つまり、活性酸素を発生させないためには、ストレスや過労を避けることも必須となります。

なお、西原先生はミトコンドリアの機能低下を病気の原因と考えましたが、活性酸素は当然のことながら正常細胞も傷害するので、ミトコンドリアの機能低下も起こります。従って、丹羽先生や安保先生の提唱する活性酸素を発生させない生き方も、ミトコンドリアの機能を低下させないためには必要であることが分かります。

補足ですが、ミトコンドリアの機能低下は気圧の変化でも起こります。そして、気圧の変化は自律神経の乱れも起こし、結果、活性酸素も発生させます。ある多発性硬化症の方の話を聞くと、台風の時には著しく体調が悪くなると言っていました。台風の時には気圧が下がりますから、それが自律神経に影響を与え、活性酸素を発生し、もしくは直接ミトコンドリアの機能低下を起こし、体調が悪化するものと思われます。

ニュース23で、「患者の会代表の中岡亜紀さんは、キャビン・アテンダントとして働くようになってから遠位型ミオパチーを発症した」と話されていました。つまり、飛行機への搭乗による急激な、そして頻回に亘る気圧の変化が、元々中岡さんに遺伝的素因もあったことも手伝い、病気を発症させたのかもしれません。

4.治療(ホームケア)
一度、西原研究所や土佐清水病院に相談するのが良いと思いますが、以上のことを鑑み、以下の療法(ホームケア)の実践も試してみる価値はあると思います。

① 冷たいものの飲食の禁止
冷たいものの飲食の弊害は上述しまたが、更に付け加えます。
例えば、冬の冷気の中、手袋を嵌めずにいたら手はどうなるでしょう。更には、雪や氷水の中に手を入れ続けたらどうなるでしょう。霜焼けになったり、凍傷になったりします。
冷たいものの飲食を行う、例えばアイスを食べたり、氷入りのサワーを飲んだり、冷えたビールを飲むことは、胃腸が霜焼けを起すようなものです。
このことからも、冷たいものの飲食は体に良くない事が分かります。

② 正しい食生活の実践
食事の重要性についてはこちらをご覧下さい。
具体的なレシピについては幕内秀夫著の「粗食のすすめ 実践編」や「病気にならない食べ方」が参考になります。また玄米菜食による本格的な食養生を行う場合には、酵素玄米をお勧めします。重度の脳障害の娘さんのために、その両親が建てた水輪と言う施設では、酵素玄米を実践しています(私も実践しています
脳障害を持つ娘さんの効果
酵素玄米の科学的検証
長岡式酵素玄米の会

③ 腹式呼吸(丹田呼吸)の実践
私たち人間が生命活動を行う上で、空気が一番大切であるこは周知のことです。飲食物は暫く摂取しなくても私たちは生きられますが、空気は数分摂取しないだけで、生命に重篤な危険をもたらします。つまり、良質(綺麗)な空気を十分に体内に取り入れることは、健康な生活を営む上で不可欠なことです。また呼吸は、マバタキと併せ、不随意運動を意識的に調節できる唯一の運動です。従って、呼吸を調節することで、自律神経も調節することが出来、自律神経の乱れによって生じた様々な症状・疾患を改善できます。

呼吸法の中でも腹式呼吸(丹田呼吸)は、胃腸運動や酸素摂取において優れた効果をもたらしています。かつて白隠禅師が、呼吸法(+「軟蘇の法」と言う瞑想による体質改善法の併用)によりほとんどあらゆる疾患を治した事実は有名な話です。実践に当たっては、以下を参考にして下さい
・「丹田呼吸で元気になる」(サンマーク出版 発行 村木弘昌 著)

④ 体を温める
出来る限り肌の露出を避ける。下着類は絹か綿を使う(絹が理想)。1日30分以上の半身浴の励行。寝る時に湯たんぽを用いる。

⑤ よく寝る(7~8時間)
・寝る姿勢は仰向け
→ 一定回数の寝返りは必要ですが、横向き寝は体の一方に過度の負担がかかり、体幹が歪みます。また、うつぶせ寝は、酸素より質量のある二酸化炭素が顔の下に停滞してしまうので、酸素欠乏に陥り易くなります。数十年前にはやった乳児突発性死症候群も、うつ伏せ寝により脳が酸素不足になることが主要な要因の1つでした
・12時前には寝る
→ 東洋医学的にも、アーユルベーダ的(ヨーガ的)にも、12:00~1:00の時間帯は、床に伏せているべき時間帯と考えられています

⑥ イメージ療法、及びよく笑い、心を平静に
自分の病が治ると言う確信、そして治った姿をイメージするイメージ療法がどれほど疾病治癒に役立っているかは、様々な文献で見受けられます。

自己暗示法の創始者のエミール・クーエは、自己暗示(患者自身が、自分に対して必ず治ると暗示をかける)によって、下肢麻痺、関節リウマチ、てんかん、婦人科疾患、腫瘍、循環器傷害、自律神経疾患等のほとんろあらゆる疾患数万例を、98%の確率で治癒ないしは改善に導きました(「自己暗示」(法政大学出版局 出版 エミール・クーエ 他著))。
また、「ガンのセルフ・コントロール」(創元社 出版 カール・サイモントン 著)及び「ザ・シークレット」にもその効果は謳われています。

また、ストレスをマネージするためには、心を平静に保ち(ポジティブシンキング)、よく笑うことも大事です。「笑いと治癒力」(岩波書店 発行)の著者ノーマン・カズンズ氏は、自身の不治と言われる難病を、笑いとビタミンCの静脈注射で克服しました。また「笑いの免疫学」(花伝社 発行 船瀬俊介 著)によると、笑いは免疫力を活性させるだけでなく、血糖調節や、うつ病及び自律神経の調節にも寄与すると書かれています。

更に、筑波大学教授の村上和雄先生は、病気を発生し得る遺伝子のスイッチを、笑うことで「オフ」に出来ると仰っています。そういう意味では、遺伝的疾患においても、「笑い」は効果があるように思います。

⑦ 太陽を浴びる、または人工太陽灯を用いる
太陽光は、私たち人間が生きていくために必要不可欠なエネルギーです。
入院患者においては、窓際の日光が入る部屋の方が入院日数が少ないと言う報告があります。幾種かの癌の癌死亡率と日照量の関係では、日照時間が短い地域程、死亡率が高いという統計値もあります。
従って、健康を維持するためには(病気回復のためには)、太陽光を浴びることも必要です。

なお、医療機器として人工太陽灯もあります。

⑧ 口呼吸の改善
口呼吸を改善するトレーニング器具(医療器具)にリップ・トレーナー Mパタカラがあります。
口呼吸の弊害については、私自身、はり灸治療を通して身に染みて感じています。中々症状の取れない患者さんが、口呼吸の改善トレーニング(パタカラ)を併用すると、鍼灸治療の効果が顕著に現れて来ることが少なからずあります。

⑨ 運動
病気が進んだ状態では、ヨーガやウォーキングと言った運動は難しいかもしれません。しかし、血液循環を良くする為にも、体を動かすことは必要です。車椅子による太陽の下でのウォーキングや、森林や公園等の空気の良い場所での丹田呼吸なども、良い運動になるかと思います。

⑩ 代替医療(鍼灸治療)の併用
上述したように、鍼灸治療は特定の疾患に対する治療を行うものではありません。遠位型ミオパチーに対する治験は見つかりませんでしたが、当該疾患を痿証として治療するのも良いかと思われます。

以上、主に自宅で出来る治療法について説明してきました。
30万人以上の患者さんの治療を行った新谷弘実医師は、その膨大な臨床経験から、「病の発症は遺伝的素因より生活習慣にある」と言う結論に達しました。実際、「別環境で生活する遺伝子が全く同一な一卵性双生児が同じ病を発症する確率より、同一環境で何十年も一緒に過ごした夫婦が同じ病気を発症する確率の方が高い」、と言う統計値が出ています(「病気ならない生き方2 実践編」(サンマーク出版 発行 新谷弘実 著))。
難病と言われる病気は、体質的・遺伝的素因に加えて、様々な生活習慣や環境要因が合わさることによってその方の限界値を越え、発症するものと思われます。そうであるならば、それを改めれば人間が本来持っている自然治癒力を引き出し、治癒乃至は改善に至るのではないでしょうか。


以上、長くなりましたが、遠位型ミオパチーの方が、現状の苦しみから幾ばくかでも解消され、そして治癒に向かうことを心よりお祈り申し上げます。


<参考>
なお、上記以外の要因についても不調を起し得ることがありますので、参考までに以下に記述します。

①歯の噛み合わせ
歯の嚊み合わせが悪いことでも全身症状が起こります。私自身のケースでは、10年間悩んでいた肩凝りが、噛み合わせの調整をしただけで治ってしまいました。また、犬の実験では片側の歯を削って2,3ヶ月経つと、削った側の目から涙が出て来るようになり、また3,4ヶ月すると、歩けなくなります。ネズミの実験では、片側の歯を削ると、背骨が曲がってしまいました。

②歯の詰め物
かつて歯の詰め物として使われていたアマルガムもまた、体の不調を起こす原因となっています。また、上下の歯の詰め物が異なること(異種金属)で発生するカルバニー電流も身体不調の原因となります。時には、こられの検査も必要かもしれません。

③住まい
建築資材から発生する化学物質や、壁紙の中で発生するカビ、またドライクリーニングの洋服から揮発する化学物質などにより、シックハウス症候群を引き起こします。本格的な対策は家の修繕等、大変なことになると思いますが、空気清浄機の設置なども時には必要のことと思います。また、水道水も汚染されているので、浄水器もあった方が望ましいです。
(「環境が心をつくり心が健康をつくる」一光社発行 日本建築医学協会 編))

④デトックスについて
食品添加物や農薬等による飲食物の汚染、車の排気ガスやシックハウス等による空気の汚染により、私たちは体内に毒素を溜め込み易い環境にあります。体内に入ったこれらの毒素は、便、尿、汗として排泄されますが、排泄しきれない場合には体内に留まり、様々な不調を発生させます。これの対策として、まず毒素を体内に入れないことが挙げられます。具体的には、食品添加物や農薬等に汚染された飲食物を採らない、水道には浄水器を設置、鼻呼吸を行う、(必要に応じて)空気清浄機の設置、です。

空気中の毒素は、鼻呼吸を行うことでかなり緩和されます。鼻腔にある眉毛や鼻上皮粘膜に空気中の毒素が付着し、鼻水として外に出すことが出来ます。また、鼻腔の奥にあるワルダイエルの咽頭輪と呼ばれる免疫組織が、雑菌やウィルス等と闘ってくれます。
毒素は、飲食物や空気からだけではなく、皮膚からも体内に入ります。これは経皮毒とも呼ばれます。従って、肌に触れるシャンプー・リンス・洗濯石鹸・食器洗い石鹸は、自然素材のものを使うようにしましょう。

次に、体内に溜まってしまった毒素を出すには、毒素の排泄作用の高い食事(玄米・菜食)を採る、良質な水をたくさん飲み排泄力を高める、運動・半身浴等によって体内循環を良くする、腹式呼吸(丹田呼吸)により腸管運動及び肝機能を高める、などが挙げられます。
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by d_mitsuda | 2008-08-26 22:02 | はり灸

夫婦

ソフトボール女子、見事に金メダルを獲得しました!上野選手の2日間3連投をはじめ、選手監督が一丸となって勝ち取った姿に思わず涙してしまいました。何でも、準決勝で決勝打を放った西山選手は、心臓病を克服してのオリンピック出場とのこと。また、より良いピッチングには左右のバランスが大事であるとのことから、上野選手は(右利きですが)食事は左手で行う等の、血のにじむような努力を重ねてきたと聞き、更に感銘を受けました。鍼治療にオリンピックはありませんが、私も治療家として絶えず精進していく必要があると、肝に銘じました。

さて夫婦の理想像として私が敬愛するのは、明治維新の立役者と知られる土佐藩の武市半平太とその妻富子です。武市は、幕末、土佐藩の勤皇志士として活躍した人物です。
武市夫妻には子供がいませんでしたが、武市は他の女性に目をくれることもせず、また勤皇仲間が画策して雇った女中にも決して手を出すこともせず、ひたすら妻富子のみを愛しました。
ある時武市は、反対勢力の陰謀のもと投獄されるに至りました。武市が投獄されてから、富子は畳の上には寝ませんでした。夜は板の間に着衣のまま身を臥せ、冬も布団を重ねませんでした。夏も蚊帳を用いず、夫が獄中にあるのと同じ姿で起き伏ししていました。投獄二十数ヶ月、富子は、(弱い体でありながら)決してその習慣を変えませんでした。そして切腹の日が来た時、武市は「わが一生の幸せは、富子を得たことであった」と述べたそうです。

先日も、徹夜仕事のため帰れなくなった旦那様の体を心配し、一睡も出来なかったと仰る患者さんがいらっしゃいました。

武市半平太夫妻にしても、また上記の患者様夫妻にせよ、本物の夫婦の愛を感じます。私も、かくありたいと思いました。
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by d_mitsuda | 2008-08-22 01:50

祝1周年!

今日で開業1周年を迎えます。休診日のため特に祝い事はしませんでしたが、無事1年を迎えられたことに幸せを感じております。開業の際には、多くの方に支援を賜りました。実は、8月17日を開業日にしたのも、従姉の菜穂子さんの温かい心遣いからでした。1年前、菜穂子さんは開業祝いと言ことで、アメリカの有名な占星術師に頼んで下さり、8月17日を開業日としたのです。本当に有難いことです。

そんな菜穂子さんへの感謝の意味を込め、今、特別企画を行っています。詳細はこちらまで。

また多くの友人や親戚、そして両親からも様々な応援を頂き、去年の開業に至りました。こうして1年を迎えられたのも、これまで支援下さった皆様、そして来院下さる患者様あってのことです。全ての皆様に心から感謝いたします。これまでの恩の報いるためにも、今まで以上に研鑽を積み、技術の修得に励みたいと思います。
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by d_mitsuda | 2008-08-17 23:51

心のケア

先日読んだウェブニュースに、「30代従業員に心の病が増えている企業 - 6割」と言う記事がありました。過労や人間関係、先行きの不安感等、様々な要因によりうつ病発症に至るのでしょう。

うつ病は、脳内で分泌される「セロトニン」と言うホルモンに似た物質の減少が関与していると言われています。そのため、うつ病の治療薬には、脳内のセロトニンを減少させない働きをするタイプの薬が多く利用されています。東邦大学医学部生理学教授の有田秀穂博士は、薬に頼らずにセロトニンを体内で産生する方法を提唱しています。有田先生によると、「朝の日光浴、1日30分3ヶ月のリズム運動と呼吸法、穏やかな心を保つ」ことでセロトニンの産生が高まると仰っています。

しかし、症状によっては専門医に相談した方が良い場合もあります。東京都港区にあるクリニック・ロータスは、女性のためのカウンセリングを行うクリニックです。院長の塚原美穂子医師は、治療にシュタイナー医学(アントロポゾフィー医学)の理念を取り入れ、人間の精神性をより深く掘り下げて診察することで、高い治療効果を上げています。アントロポゾフィー医学とは、19世紀後半から20世紀初頭にかけ活躍した哲学家であるルドルフ・シュタイナーが提唱した医学で、ヨーロッパでは統合医療の一つとして広がりつつあります。シュタイナー医学では、人間を肉体のみの存在として捉えるのではなく、その霊性(精神性)をも視野に入れ診断治療を行い、現代医学でいわゆる難病と言われる病気に対しても高い治療成績を上げています。

余談ですが、シュタイナーの先見性を示す記事があります。現代医学において癌の病態は未だ不明ですが、シュタイナーは90年近くも前に「悪性腫瘍は有機体の全体的な病気である」と癌の本質を見抜いていました。

塚原医師は、「3回の治療で良くなろう」を基本に治療を行います。初回は自身の理想像のイメージ化を行い、2回目に思い込みや感情面の修正作業、そして最後に肉体へのアプローチを行います。肉体へのアプローチの際は、シュタイナー医学で利用される鉱物や植物を原料とした医薬品も使います。

何か心に不安を抱えている方、また心に起因してどこか身体的不調のある方は、クリニック・ロータスを訪れるのも良いかもしれません。なお、塚原医師はベリーダンスの名手でもあるので、もしかしたら治療の中でダンスも見せていただけるかもしれません(^^)
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by d_mitsuda | 2008-08-13 22:22

8日

今日は、北京オリンピックの開催日。中国へは、鍼灸の学生時代、上海中医大学に解剖研修に一度行ったことがあります。研修終了後に観光を兼ね、北京にも2泊程滞在しました。上海滞在中、水が合わなかったためか訪中3日目に急性胃腸炎を起こし、腹痛と下痢に苦しみました。

しかし研修そのものは素晴らしく、また観光で訪れた万里の長城や紫禁城は雄大で、古代中国の偉大なる文化に感銘を受けました。この度のオリンピック、日本選手団の方だけでなく全ての国の参加者が、体調に問題なく持てる力をいかんなく発揮し、競技を遂行されればと思っています。

そう言えば8日と言うは、私にとって意味深い日です。そもそも私の誕生日は12月8日です。8日は私に転機をもたらしてくれる日なのかもしれません。
ちなみに、12月8日はお釈迦様が悟りを開いた日で、お釈迦様の第二の誕生日と言われています。そして私の父の誕生日は4月8日、これはお釈迦様が生まれた日です。8日ではありませんが、弟の誕生日が2月15日、これは釈迦入滅の日です。お釈迦様とは、何かしら縁があるのかもしれません。その縁の意味を、今後見出せたらと思います。
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by d_mitsuda | 2008-08-08 22:17


木の香治療院 院長日記


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