一昨日、「心を見つめ、いのちを見守る愛ある医療」フォーラムに参加しました。「アントロポゾフィー医学のための医師会」のメンバーの１人である歯医者さんに、このフォーラムを紹介頂きました。

フォーラムは、様々なプログラムから構成され、日本郵船病院副院長の長堀優先生の開会挨拶で始まり、国際文芸療法学会会長の鈴木秀子先生の講演、うつ病と脳腫瘍から生還された２人の元患者さんの話、長堀先生を含めた４人の方によるパネルディスカッション、そしてコクーンのコンサートで終わるという、非常に贅沢な内容となりました。

鈴木秀子先生は、「これからの医療は魂に訴えかける医療である必要がある。肉体のみでなく、患者の全てを受け入れる、そんな医療に移行していかなければならない」と話されました。

講演者の１人であ櫻井秀真さんは、うつ病を克服された体験談を話して下さいました。桜井さんがうつ病を克服できたのは、「田舎に帰り、自然に触れたこと」、「愛してくれる家族がいること」、そして「良書との出会い」、この３つのお陰だそうです。彼が闘病中に出合った良書「魂の療法」は、「前世療法」の著者として知られるブライアン・Ｌ・ワイスの書かれた本です。桜井さんは、この本を読んで、魂が癒されて行ったそうです。元々、仕事のストレスからうつ病になったのですが、産業医がビックリするほど短期間（３ヶ月）で、回復に向かいました。

良書と言えば、私の座右の書は何と言っても司馬遼太郎の「竜馬が行く」。気分が落ち込んだ時、悩みがある時に読むと、自分の悩みがチッポケに感じ、「男はかくあるべき」と思うのです。良い書に出会い、良縁に巡りあう事は、何よりも癒しになるのかもしれませんね。
そう言えば、従姉は毎週金曜日にメルマガを発行しているのですが、このフォーラムの前日に届いたメルマガも、彼女のうつ病克服記でした。不思議なシンクロに驚きました。

櫻井さんは、三野友子さんのライアー演奏と共に講演されたのですが、ライアーの音色が美しく、講演をより素晴らしいものにしました。今私の治療院では、このライアーのＣＤをバックミュージックとして流しています。

フォーラムの締めくくりはコクーンのコンサート。魂の震える歌でした。
コクーンは、１・２ヶ月前、日本テレビの「誰も知らない泣ける歌」で出演したことをきっかけに、メジャーデビューを果たしたました。その番組でも紹介された「ちぃちゃんの歌」、コンサートでも謳ってくれたのですが、とても良かったです。
これは、８歳の時にくも膜下出血によって体が不自由になったチイちゃんが、１８歳の時に亡くなるでの間に書いた詩を、コクーンが歌にしたものだそうです。聞いてて、涙が出てきました。

コクーンは、かつて父の会社の一室で、コンサートを開いてくれたことがあります。これも不思議な縁だと思いました。

チイちゃんの歌は、コンサートの最後の曲として歌われたのですが、ステージにはスタッフの方たちが並び、会場の聴衆社は全員が立ち上がって隣同士手をつなぎ、全員での合唱となりました。
この講演を紹介してくれた歯科医の藍原先生、そしてこのような素晴らしい講演を企画・開催下さった全ての方に、感謝申し上げます。有難うございました。