人気ブログランキング | 話題のタグを見る

林文子 横浜市長の講演会

昨日は少し早めに治療を終え、現横浜市長の林文子さんの講演会に行ってきました。主催は「林文子市長と共に横浜を元気にする市民の会 あやの会」で、林市長の就任2周年の特別講演と言う事で開催されました。

林市長は、元々は経済界の方で、BMWやフォルクスワーゲンの社長、更にはダイエーの最高経営責任者を歴任されたことは周知のことですが、今回の講演を聞き、林市長の手腕のみならず人間的魅力にすっかり虜になってしまいました。

講演では冒頭に、最近の動向としてヒラリー・クリントンに招聘され、サンフランシスコで開催された女性リーダーズネットワーク(WLN: Women Leaders Network)でオープニングスピーチをされたことを話されました。その後は講演全般に亘って、市長になる前になさってきたことについてお話頂きました。そうすることによって自分がどんな人間か知ってもらい、そうしてはじめて、市長と市民のコミュニケーションがとれる(市政がうまくいく)のだと話されていました。

林市長は、母子家庭で育ったものですから家計を支えるために、高校を卒業した後は進学せず、1965年に東洋レーヨンに入社しました。当時の社会全体がそうだったのですが、高卒の女性が任される仕事は主にお茶汲み、コピーなどでした。
その後松下を経た後、どうしても営業の仕事をしたいと言う思いから、当時社員募集をしていたホンダオート横浜販売の支店長に何度も何度も頼み込んで、販売員と して就職することができました。はじめは女性という事で支店長は難色を示しましたが、3ヶ月でものにならなかったら採用取り消しという条件の下、入社に至りました。

当時の営業スタイルは訪問販売。何百件もの家庭を飛び込みで訪問し、営業して来るというもの。100軒訪問して話を聞いてくれる家庭は2、3軒あればいいそうでした。
そんな時、アパートに住むある若い主婦が話を聞いてくれました。そして「女性の営業なんて、かっこいわね」と言われ、それがとても嬉しかったそうです。その日以降、その方と話がしたくて度々会いに行きました。女性は「うちでは車は買えない」と話されましたが、訪問のカウントになるからと言って(本音はその方に会いたいが為でしたが)、度々訪れました。

ある日のこと、その女性を訪ねた際、返事がありませんでした。仕方なく帰ろうとすると、ドア越しに女性が話しかけてきて、「風邪をひいてしまって今日は出られない」と辛そうに話されました。その時林さんは、スーパーに行って1Lの牛乳を買ってきました。頼まれたわけでもないのに、あたかも条件反射のように、風邪を引いて苦しんでいる女性のために牛乳を買ってきたのでした。するとその女性は、心から喜ばれました。
林さんはそこで営業の本質を理解しました。もてなしの心が大切であると。ビジネスの基本は人とのつながりであると。そしてその土地の人に愛されることをしようと心に決めました。

そこから林さんの偉業が始まります。
林さんはトップセールの記録を作りました。その後、BMWに転職してもその勢いは止まりませんでした。そしてその業績を見込まれ、ある時新宿支店長に抜擢されました。その当時、新宿支店は5年間も赤字続きで店を閉めようかとしている状況でした。
それまでの支店長は、部下を叱ってばかりいました。そのため部下は萎縮してしまい、そして自信をなくしていました。そこで林さんは部下を褒め、 やるべき方向を見出させ、なんと支店長就任後6ヶ月で全国トップの売り上げを達成しました。
その後、全国売り上げビリの支店に転属されましたが、そこでも3ヶ月で全国トップを達成しました。

そんな手腕を見込まれ、当時赤字経営であったファーレン東京(現フォルクスワーゲン)に代表取締役社長として引き抜かれましたが、わずか1年半で黒字に転換させました。
ここでも積極的に自ら部下に話しかけ、また自分が何をなそうとしているか常に伝えるように心がけました。林市長は、「ほうれんそう(報告・連絡・相談)」は上司から部下にすべきと、何度も何度も講演の中で話されていました。自分が何をなそうとしているか伝え、そして繰り返し部下に話しかけることで、部下は心を開き、社員全員が同じ方向に向き組織としての力が発揮されるのだと。

その後、ダイエーや日産の社長を経た後、現在の横浜市長に一昨年就任されました。
今市長が力を入れていることは、子育て安心社会の実現、芸術・文化の育成、そして横浜の活性化です。
経済界で培った人間性(コミュニケーション力)により市の職員や市民が協力し、これらの事業が少しずつ結実しつつあります。

子育て安心社会の実現については、待機児童数を1/3減らしました。
芸術・文化の育成については、文化観光局を始動させ、ヨコハマトリエナーレ 2011OPEN YOKOHAMA 2011の開催など、積極的に横浜の文化資源を発信しています。経済不況が叫ばれる昨今、芸術・文化は軽視されがちでありますが、林市長は、心豊かな子供に育っていくためにも、この分野は充実させる必要があると述べられています。これは未来への投資であると。
9月に行われた横浜国際トライアスロン大会は、これまでの大会ではほとんどギャラリーがなかったにもかかわらず、林市長が駆けずり回り様々な企業から協力を取り付け世間に周知し、大成功を収めることができました。参加した選手たちも大いに喜び、こんな素晴らしい大会なら毎年参加したいと話されていたそうです。

横浜市の活性化は、市民と企業がお互いがハッピーになるような企業誘致等を実現させることで、市財政の適正化、並びにより魅力的な街づくりを行おうとしています。先日オープンした日進ヌードル博物館も、まさしくその事業の一環でした。

林市長の講演・お人柄は本当に素晴らしく、「あやの会」にも入会してしまいました。先日のブログで紹介した佐藤由紀さんも大ファンだそうです。
こんな素敵な市長であれば、横浜はびっくりするような変化を遂げ、近い将来本当に魅力的な市に変わっていくのではないかと、今からとても楽しみにしています。
by d_mitsuda | 2011-09-24 02:03


木の香治療院 院長日記


by d_mitsuda

S M T W T F S
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31

カテゴリ

全体
セミナー
はり灸
健康
出産・育児
光線
美容

ガストン・ネサーン
未分類

以前の記事

2022年 01月
2021年 12月
2013年 07月
2013年 06月
2013年 05月
2013年 04月
2013年 03月
2013年 02月
2013年 01月
2012年 12月
2012年 10月
2012年 09月
2012年 08月
2012年 07月
2012年 06月
2012年 05月
2012年 04月
2012年 03月
2012年 02月
2012年 01月
2011年 12月
2011年 11月
2011年 10月
2011年 09月
2011年 07月
2011年 06月
2011年 05月
2011年 04月
2011年 03月
2011年 02月
2011年 01月
2010年 12月
2010年 11月
2010年 10月
2010年 09月
2010年 08月
2010年 07月
2010年 06月
2010年 05月
2010年 04月
2010年 03月
2010年 02月
2010年 01月
2009年 12月
2009年 11月
2009年 10月
2009年 09月
2009年 08月
2009年 07月
2009年 06月
2009年 05月
2009年 04月
2009年 03月
2009年 02月
2009年 01月
2008年 12月
2008年 11月
2008年 10月
2008年 09月
2008年 08月
2008年 07月
2008年 06月

フォロー中のブログ

メモ帳

最新のトラックバック

ライフログ

検索

タグ

その他のジャンル

ファン

記事ランキング

ブログジャンル

画像一覧