胎生学連続講座 (ひとが人になるプロセス) ~ その④
〇 卵子の移動
排卵が起こると卵巣の膜が溶けて開き、卵胞の中の液が流れ出し、その流れに乗って卵子が外に飛び出します。その時、化学的な作用によって卵管采が卵巣の上にかぶさり、卵子を捕捉します。
〇 性の決定
女性の性染色体はXX、男性の性染色体はXYですが、Xの中に女性を形成する遺伝子は存在せず、Yの中に男性を形成しうる遺伝子が存在します。つ まり人間の性の基本は女性であり、Yの中に存在する特定の遺伝子が発現する時に男性への性の分化が起こります。
なお聖書においても人間の始祖であるアダムは両性具有であり、これに矛盾しません。
〇 遺伝子
精子が卵子に嵌入すると、尻尾とミトコンドリアが破壊され消滅します。従って子供に受け継ぐミトコンドリアは全て母親由来です。また精子嵌入によって卵子の細胞質はカオス状態となります。この時精子の遺伝子が脱メチル化し、卵細胞の核の遺伝子は精子の遺伝子と一体となった時、脱メチル化 します。そして卵割が始まり受精卵が成長するに従って、再びメチル化が起こります。
通常私たち人間の遺伝子は、約95%が不活化状態にあります。が、この不活化や活性化と言った遺伝子発現のオン・オフを担っているのがメチル化ないしは脱メチル化です。DNAのメチル化の詳細についてはこちらをご覧下さい。
人工授精の成功率がうまくいかない理由として、先日のブログでは受精卵に対する精神の統合が出来ないからと述べましたが、このメチル化・脱メチル化がうまく実現できないことも大おきな原因なのではとチェルム医師は述べられていました。私見ですが、このメチル化・脱メチル化には、人の想い(精神) が必要なのだと思います。
卵子はその回りを透明帯、その上を放射冠に囲まれ存在しています。卵子・精子の核が一体となり受精が完了すると、放射冠が消滅し、透明帯のみによって保護されるようになります。
(以下の図は全て「JRCB細胞バンクのホームページ」から転載)
〇 卵割と移動
受精が完了すると、透明帯の保護下に卵割が始まります。卵細胞は、核の大きさと細胞質の大きさが不均衡であり、その不均衡が是正されるまで卵割(1 → 2 → 4 ・・・)が繰り返されます。
卵管の中には線毛があって、その繊毛運動や卵管の筋肉の蠕動運動によって、卵割を続ける受精卵を子宮の方向に導きます。もし卵管に炎症や瘢痕があったりすると、受精卵の移動が妨げられ、子宮外妊娠が起こることがあります。その場合は、完全な成長を遂げることはありませんが、下腹部が痛んだり、若干の出血があったりします。
卵割が繰り返され、受精後3~4日くらいすると、受精卵は桑実胚になります(概観が桑の実のように見えるためそう呼ばれます)。受精後4~6日目には、胚の中に空間(胞胚腔)ができ、胚盤胞(胞胚)となります。
〇 着床
着床は受精後6~7日頃、胚盤胞が子宮内膜に嵌入することで起こります。この時透明帯は胚盤胞から剥がれます(ハッチング)。
排卵後暫くすると、子宮内膜に小さな腕状のものが形成されます(ピノポード :ピノは針、ポードは足と言う意味です)。ピノポードは排卵後7日目頃が一番たくさん伸びていて、これが着床に適した状態と考えられています。これはあたかも、子宮内膜が赤ちゃんに手を差し伸べ来ている姿に見えます。ちなみにアントロポゾフィーでは、直線は地上へ向かう(受け入れる)ことを意味しています。
なお人工授精した受精卵を着床させる最も良いタイミングをはかるのに、ピノポードを指標とすることがあるそうです。ピノポードについては、河本レディ・クリニックのブログも参考になります。
また受精や着床の全般について、「妊娠・出産・育児 Dear Mom のホームページ」 もとても参考になります。
排卵が起こると卵巣の膜が溶けて開き、卵胞の中の液が流れ出し、その流れに乗って卵子が外に飛び出します。その時、化学的な作用によって卵管采が卵巣の上にかぶさり、卵子を捕捉します。
〇 性の決定
女性の性染色体はXX、男性の性染色体はXYですが、Xの中に女性を形成する遺伝子は存在せず、Yの中に男性を形成しうる遺伝子が存在します。つ まり人間の性の基本は女性であり、Yの中に存在する特定の遺伝子が発現する時に男性への性の分化が起こります。
なお聖書においても人間の始祖であるアダムは両性具有であり、これに矛盾しません。
〇 遺伝子
精子が卵子に嵌入すると、尻尾とミトコンドリアが破壊され消滅します。従って子供に受け継ぐミトコンドリアは全て母親由来です。また精子嵌入によって卵子の細胞質はカオス状態となります。この時精子の遺伝子が脱メチル化し、卵細胞の核の遺伝子は精子の遺伝子と一体となった時、脱メチル化 します。そして卵割が始まり受精卵が成長するに従って、再びメチル化が起こります。
通常私たち人間の遺伝子は、約95%が不活化状態にあります。が、この不活化や活性化と言った遺伝子発現のオン・オフを担っているのがメチル化ないしは脱メチル化です。DNAのメチル化の詳細についてはこちらをご覧下さい。
人工授精の成功率がうまくいかない理由として、先日のブログでは受精卵に対する精神の統合が出来ないからと述べましたが、このメチル化・脱メチル化がうまく実現できないことも大おきな原因なのではとチェルム医師は述べられていました。私見ですが、このメチル化・脱メチル化には、人の想い(精神) が必要なのだと思います。
卵子はその回りを透明帯、その上を放射冠に囲まれ存在しています。卵子・精子の核が一体となり受精が完了すると、放射冠が消滅し、透明帯のみによって保護されるようになります。
(以下の図は全て「JRCB細胞バンクのホームページ」から転載)
〇 卵割と移動
受精が完了すると、透明帯の保護下に卵割が始まります。卵細胞は、核の大きさと細胞質の大きさが不均衡であり、その不均衡が是正されるまで卵割(1 → 2 → 4 ・・・)が繰り返されます。
卵管の中には線毛があって、その繊毛運動や卵管の筋肉の蠕動運動によって、卵割を続ける受精卵を子宮の方向に導きます。もし卵管に炎症や瘢痕があったりすると、受精卵の移動が妨げられ、子宮外妊娠が起こることがあります。その場合は、完全な成長を遂げることはありませんが、下腹部が痛んだり、若干の出血があったりします。
卵割が繰り返され、受精後3~4日くらいすると、受精卵は桑実胚になります(概観が桑の実のように見えるためそう呼ばれます)。受精後4~6日目には、胚の中に空間(胞胚腔)ができ、胚盤胞(胞胚)となります。
〇 着床
着床は受精後6~7日頃、胚盤胞が子宮内膜に嵌入することで起こります。この時透明帯は胚盤胞から剥がれます(ハッチング)。
排卵後暫くすると、子宮内膜に小さな腕状のものが形成されます(ピノポード :ピノは針、ポードは足と言う意味です)。ピノポードは排卵後7日目頃が一番たくさん伸びていて、これが着床に適した状態と考えられています。これはあたかも、子宮内膜が赤ちゃんに手を差し伸べ来ている姿に見えます。ちなみにアントロポゾフィーでは、直線は地上へ向かう(受け入れる)ことを意味しています。
なお人工授精した受精卵を着床させる最も良いタイミングをはかるのに、ピノポードを指標とすることがあるそうです。ピノポードについては、河本レディ・クリニックのブログも参考になります。
また受精や着床の全般について、「妊娠・出産・育児 Dear Mom のホームページ」 もとても参考になります。
by d_mitsuda
| 2011-11-09 21:33
| 出産・育児
木の香治療院 院長日記
by d_mitsuda
S | M | T | W | T | F | S |
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | ||
6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 |
13 | 14 | 15 | 16 | 17 | 18 | 19 |
20 | 21 | 22 | 23 | 24 | 25 | 26 |
27 | 28 | 29 | 30 | 31 |
カテゴリ
全体セミナー
はり灸
健康
出産・育児
光線
美容
歯
ガストン・ネサーン
未分類
以前の記事
2022年 01月2021年 12月
2013年 07月
2013年 06月
2013年 05月
2013年 04月
2013年 03月
2013年 02月
2013年 01月
2012年 12月
2012年 10月
2012年 09月
2012年 08月
2012年 07月
2012年 06月
2012年 05月
2012年 04月
2012年 03月
2012年 02月
2012年 01月
2011年 12月
2011年 11月
2011年 10月
2011年 09月
2011年 07月
2011年 06月
2011年 05月
2011年 04月
2011年 03月
2011年 02月
2011年 01月
2010年 12月
2010年 11月
2010年 10月
2010年 09月
2010年 08月
2010年 07月
2010年 06月
2010年 05月
2010年 04月
2010年 03月
2010年 02月
2010年 01月
2009年 12月
2009年 11月
2009年 10月
2009年 09月
2009年 08月
2009年 07月
2009年 06月
2009年 05月
2009年 04月
2009年 03月
2009年 02月
2009年 01月
2008年 12月
2008年 11月
2008年 10月
2008年 09月
2008年 08月
2008年 07月
2008年 06月