元ネパール隊員 半田好男氏の講話
関東ブロック評議会 初日の最後のプログラムは、元ネパール隊員の半田好男氏による講話でした。
半田氏の経歴を簡単に以下に示します。
・1962年 栃木県に生まれる
・1978年 高校時代 山岳部に所属。インターハイ優秀校、宮崎国体 総合2位
・1991年 青年海外協力隊の理数科隊員としてネパールに赴任
・1993年 協力隊修了後、ネパールでNGO「ディーヨ・フォーラム」を組織。ネパール支援の活動開始
・1995年 ネパールにおいて村人の経済的自立を目指した縫製教室を開始
・1998年 日本青年会議所より「TOYP大賞(衆議院議長奨励賞)」及び「グランプリ受賞」
※TOYPとは、The Outstanding Young Personsの頭文字で、「傑出した若者たち」の意味。TOYP大賞とは、国際交流・医療・福祉・環境・まちづくり・科学等の分野で、将来性ある傑出した若者たちを選び、10名を選考し表彰する制度。10名の中から1名のグランプリ賞を選ぶ。過去、宇宙飛行士の向井千秋さん、参議院議員の橋本聖子さんらが受賞しています
・1999年 世界青年会議所より「TOYP大賞受賞(Contribution to children, world peace and/or human right)」
・2010 ネパールの理科教師のための研修を新理科教育フォーラムのメンバーと実施
(現在に至る)
上記略歴にも書きましたが、半田氏は理数科教師として1991年に協力隊員としてネパールに赴任しました。当時ではめずらしい現職参加での赴任でしたが、その動機は「(自分の持っている技術を伝えることで)喜んでくれる人に出会える」ということでした。隊員修了後もNPO法人をつくり、ネパールの支援に尽力されてきました。
ネパールの開発目標の一つに教育の充実がありますが、当時はまだまだ学校に来る子供たちの数は少ない状況でした。そこで半田氏は、まず子供たちが学校に通うようになるための活動をはじめました。
但し、子供たちが学校に通うようになると過疎化が進むことが分かり、それを防ぐために農業トレーニングも行うようになりました。
また学年が上がるにつれて学校に残る生徒が少なくなる問題があり、特に2年生から1年生にあがる時には、生徒の数は半分になってしまいました。これは即ち子供たちが学びの機会を失われることに他なりません。
それを解決する施策の一つとして、半田氏は識字教室を開きました。すると子供たちが明るくなり、声が大きくなり、人が変わることに気づきました。それをきっかけとして、新しいことをやってみようという動きが出てきて、(日本人講師による)職業訓練が開始されるに至りました。
余談ですが、人に何かを伝える時は、グラフ等を用い視覚的に訴えるのが分かりやすいと私たちの感覚では思いますが、グラフの場合はそれを見る訓練を受けていないと、逆に理解が難しくなるそうです。実際にネパールでもそうだったと半田氏は話されていました。
何かをなす時、女性の視点が大切であると半田氏は話されています。男性が何年もかけても分からないことが、女性では一瞬のうちに分かってしまうことがあると。
そのように(社会)活動において女性の参画は大切なのですが、それを担うための女性の就学率は低く、特に学年が上がるにつれて減少するようになります。そこで女性だけの学校(短期大学)や女性が通いやすい場所に学校を建設したりと様々な工夫をすることで、女性の就学率が増えてきそうです。
半田氏の機転の利いた、そして粘り強い活動が身を結んだのだと思います。
半田氏は、出来ることを出来る範囲で出来る時に行うのが大切で、それが継続の秘結だとも話されていました。
当初はネパール人の経済的自立を目指し、5年で活動をやめようと思っていたら、気が付けば20年も経ってしまったそうです。
そんな風にして時を重ね継続し続けると、やがてそれは実を結び、必ず成果が表れるのだいうことを、お話を聞いて実感いたしました。
私もかくありたいと思います。
半田氏の経歴を簡単に以下に示します。
・1962年 栃木県に生まれる
・1978年 高校時代 山岳部に所属。インターハイ優秀校、宮崎国体 総合2位
・1991年 青年海外協力隊の理数科隊員としてネパールに赴任
・1993年 協力隊修了後、ネパールでNGO「ディーヨ・フォーラム」を組織。ネパール支援の活動開始
・1995年 ネパールにおいて村人の経済的自立を目指した縫製教室を開始
・1998年 日本青年会議所より「TOYP大賞(衆議院議長奨励賞)」及び「グランプリ受賞」
※TOYPとは、The Outstanding Young Personsの頭文字で、「傑出した若者たち」の意味。TOYP大賞とは、国際交流・医療・福祉・環境・まちづくり・科学等の分野で、将来性ある傑出した若者たちを選び、10名を選考し表彰する制度。10名の中から1名のグランプリ賞を選ぶ。過去、宇宙飛行士の向井千秋さん、参議院議員の橋本聖子さんらが受賞しています
・1999年 世界青年会議所より「TOYP大賞受賞(Contribution to children, world peace and/or human right)」
・2010 ネパールの理科教師のための研修を新理科教育フォーラムのメンバーと実施
(現在に至る)
上記略歴にも書きましたが、半田氏は理数科教師として1991年に協力隊員としてネパールに赴任しました。当時ではめずらしい現職参加での赴任でしたが、その動機は「(自分の持っている技術を伝えることで)喜んでくれる人に出会える」ということでした。隊員修了後もNPO法人をつくり、ネパールの支援に尽力されてきました。
ネパールの開発目標の一つに教育の充実がありますが、当時はまだまだ学校に来る子供たちの数は少ない状況でした。そこで半田氏は、まず子供たちが学校に通うようになるための活動をはじめました。
但し、子供たちが学校に通うようになると過疎化が進むことが分かり、それを防ぐために農業トレーニングも行うようになりました。
また学年が上がるにつれて学校に残る生徒が少なくなる問題があり、特に2年生から1年生にあがる時には、生徒の数は半分になってしまいました。これは即ち子供たちが学びの機会を失われることに他なりません。
それを解決する施策の一つとして、半田氏は識字教室を開きました。すると子供たちが明るくなり、声が大きくなり、人が変わることに気づきました。それをきっかけとして、新しいことをやってみようという動きが出てきて、(日本人講師による)職業訓練が開始されるに至りました。
余談ですが、人に何かを伝える時は、グラフ等を用い視覚的に訴えるのが分かりやすいと私たちの感覚では思いますが、グラフの場合はそれを見る訓練を受けていないと、逆に理解が難しくなるそうです。実際にネパールでもそうだったと半田氏は話されていました。
何かをなす時、女性の視点が大切であると半田氏は話されています。男性が何年もかけても分からないことが、女性では一瞬のうちに分かってしまうことがあると。
そのように(社会)活動において女性の参画は大切なのですが、それを担うための女性の就学率は低く、特に学年が上がるにつれて減少するようになります。そこで女性だけの学校(短期大学)や女性が通いやすい場所に学校を建設したりと様々な工夫をすることで、女性の就学率が増えてきそうです。
半田氏の機転の利いた、そして粘り強い活動が身を結んだのだと思います。
半田氏は、出来ることを出来る範囲で出来る時に行うのが大切で、それが継続の秘結だとも話されていました。
当初はネパール人の経済的自立を目指し、5年で活動をやめようと思っていたら、気が付けば20年も経ってしまったそうです。
そんな風にして時を重ね継続し続けると、やがてそれは実を結び、必ず成果が表れるのだいうことを、お話を聞いて実感いたしました。
私もかくありたいと思います。
by d_mitsuda
| 2011-11-22 21:56
木の香治療院 院長日記
by d_mitsuda

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