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生命フォーラム⑪ ~ 玄牝 (げんぴん-)

次のプログラムは、映画「玄牝 - げんぴん-」の上映会でした。
玄牝は、愛知県・岡崎市にある産婦人科 吉村医院を舞台にした映画です。
吉村医院には(公式サイトより転載)、

・初めての出産で経験した医療行為が辛い記憶になってしまった人、
・現代医学の知識もあるけれど、自分自身は迷うことなく自然なお産を選んだという人……。


出産を迎えた女性がそれぞれの想いを抱え、自然なお産を求めやって来ます。
映画の中のある女性は、初産を振り返り、

「知らないうちに陣痛促進剤を打たれて、分娩台に乗った瞬間に吸引されて、お腹を押されて……だがら、生まれた瞬間、自分が大事で、子どもを可愛いと思えなかったんです」

と話していました。
私の友人にも同じ経験を持つ女性がいます。だから今でも子供を十分に愛せないと・・・。

現代医療に基づいたお産を行う全ての病院がそうだとは思いませんが、上記のようなお産をする病院は今なお多いように思います。
本来母子の間に最高の愛が芽生える瞬間がそのような現状であるのなら、虐待やいじめ等の社会問題は、もしかしたらこの異常な出産を端緒にしているのかもしれません。
そうであるならば、吉村医院のような自然な出産を行える医療機関が増えることが、現代社会の問題を解決する糸口になるかもしれません。、

映画の中では、自然分娩を望み吉村医院に通う、ある女医(外科医)さんへのインタビューのシーンがありました。彼女は大学病院での臨床実習(?)において、現代医学的に基づくお産の現場にも立ち会ってきたそうです。
そこでインタビュアーは、「他の方のお産は現代医療によるお産を行うけれど、自分のお産の場合は自然分娩を望むのですか?」と質問すると、その女医さんは答えに窮していて、それが私にはとても印象に残っています。彼女の行為をいいとか悪いとか批評したいのではなく、これが社会の現実なのだとつくづく思いました。

そう言えば、100名以上の癌の専門医に、「自分自身が癌になった時に抗がん剤の投与を受けるか」とのアンケートをとったところ、9割以上の専門医が「受けない」と回答したことがありました。

がん治療であれ出産であれ、あるいは他の病気の治療であれ、医師が患者の立場で本当に望む医療を、全ての人が当然のごとく受けられる世の中になれたらと切に願います。
by d_mitsuda | 2012-05-30 21:38 | 出産・育児


木の香治療院 院長日記


by d_mitsuda

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