船井オープンワールド2012 ⑨ ~ 中矢伸一氏&副島隆彦氏の講演
従兄姉の講演の後は、 中矢伸一氏&副島隆彦氏の講演を聞きました。
中矢氏は、3年に及ぶ米国留学生活を通じ日本と日本民族の特異性を自覚され、帰国後、神道系の歴史、宗教、思想などについて独自に研究を進められました。そして1991年、それまでの研究をまとめ『日月神示』を著し、現在は執筆活動や講演活動を積極的に行っています。
一方副島氏は、銀行員、代々木ゼミナール講師、常葉学園大学教授を歴任した後、政治思想、法制度論、経済分析、社会時事評論などの分野で、評論家として活動されています。
副島氏については少し前のブログで印象を書きましたが、時折発する怒鳴り声がとにかく残念でなりませんでした。
中矢氏、副島氏のお話の中で、特に印象に残っているのが原発事故についてのこと。お二人とも、原発事故による放射能汚染はそれ程深刻でなく、(原発の建物内で事故処理をされている方を除き)問題ないとお話されていました。特に副島氏は、以下の点を強調して話されていました。
①自然界(体内)にも放射線は放出されている。またある程度の放射線を浴びることは健康に良い
②今回の原発事故で亡くなった人はいない
③年間1シーベルトまでは安全である
以上のような根拠のもと、今回の原発事故は問題ないと話されていました。
しかし私個人としては問題はあると思っていますし、副島氏の上記のいずれの主張にも問題(違和感)を感じます。
「①自然界(体内)にも放射線は放出されている。またある程度の放射線を浴びることは健康に良い」については、確かに真実だと思います。体内や自然界(温泉等)から放射線が発していることは周知のことですし、また低線量の放射線を浴びることで逆に健康になるとする、いわゆるく放射線ホルミシス効果はあると私も思っています。
しかしどこまでが低線量かは分かりませんし、そもそも人工的に作り出した放射線と天然に放出される放射線では人体への影響は異なると私は思っています。例えば活性酸素を抑制する働きがあるとして知られ、人参等に含まれるベータカロチンは、化学的に合成されたものの場合、それを摂取することで癌のリスクが高くなることが判明しています(参考:ハンス・ウルリッヒグリム 他著「ビタミンショック」)。
また月経前症候群等で投与される黄体ホルモン剤も、体内で作られる黄体ホルモンとは分子式も作用も全く異なることが知られています(参考:ジョン・R・リー 著「医者も知らないホルモン・バランス」)
従って、原発事故によって放出された人工的な放射線は、例え低線量であっても人体にとって危険である可能性は充分に考えられます。
また「②今回の原発事故で亡くなった人はいない」についても余りにも乱暴な意見です。
確かに現時点において亡くなった方はいないのかもしれませんが、明らかに原発事故が原因で体調不良を起こしたと思われる方は実際にいるのです。岩手県盛岡市在住(事故現場より200km以上離れている)のある女性は、原発事故の2日後、チリチリとした喉の痛みをや体のだるさを感じ、長女も同様に体調の悪さを感じました。次女は全身の痛みを訴え、更に甲状腺はその形が分かるほど巨大に腫れ上がりました。こんなことは今までの人生でなかったそうです。なおご家族皆様が電磁波過敏症でしたので、他の方以上に放射線に過敏であったことも発症に寄与しているとは思います(参考:加藤やすこ著「電磁波過敏症を治すには」)。
いずれにしましてもこのように、原発事故をきっかけに体調を悪くした人はいますので、副島氏の主張はあまりにも被災者のことを考えていない言葉と思います。
最後の「③年間1シーベルトまでは安全である」もあまりにも根拠のない言葉です。どこかの放射線物理学者の専門家が話した内容を根拠に話されたようですが、そうでない意見を述べる専門家もたくさんいる事実があり、更には上述したように1シーベルトより低い線量で体調をおかしくする人がいる事実を考えると、副島氏の言うことは間違っていると思わざるを得ません。
なお筋テストで調べると、やはり1シーベルトは危険域で、安全は1mシーベルト以内と出ます。但し(適切な表現ではないかもしれませんが)興味深いのは、空間線量が100mシーベルトの地域に住むのと合成洗剤系のシャンプーで毎日髪を洗うのでは、人体への影響はそれ程変わらないと筋テストでは反応が出ます。勿論シャンプーの種類や個々人の感受性にもよると思いますし、放射線被爆が人体に有害であることは間違いないことと思います。しかし100mシーベルトくらいの線量であれば、合成洗剤系のシャンプーで毎日髪を洗い、添加物たっぷりのお菓子や加工食品、サンドイッチ、そして抗生物質や成長剤入りの飼料で育てられた牛や豚、鶏の肉、あるいは農薬や防腐剤・防カビ剤のついた野菜を毎日食べ続ける方が、害はずっと大きいのかもしれません。
中矢氏は、3年に及ぶ米国留学生活を通じ日本と日本民族の特異性を自覚され、帰国後、神道系の歴史、宗教、思想などについて独自に研究を進められました。そして1991年、それまでの研究をまとめ『日月神示』を著し、現在は執筆活動や講演活動を積極的に行っています。
一方副島氏は、銀行員、代々木ゼミナール講師、常葉学園大学教授を歴任した後、政治思想、法制度論、経済分析、社会時事評論などの分野で、評論家として活動されています。
副島氏については少し前のブログで印象を書きましたが、時折発する怒鳴り声がとにかく残念でなりませんでした。
中矢氏、副島氏のお話の中で、特に印象に残っているのが原発事故についてのこと。お二人とも、原発事故による放射能汚染はそれ程深刻でなく、(原発の建物内で事故処理をされている方を除き)問題ないとお話されていました。特に副島氏は、以下の点を強調して話されていました。
①自然界(体内)にも放射線は放出されている。またある程度の放射線を浴びることは健康に良い
②今回の原発事故で亡くなった人はいない
③年間1シーベルトまでは安全である
以上のような根拠のもと、今回の原発事故は問題ないと話されていました。
しかし私個人としては問題はあると思っていますし、副島氏の上記のいずれの主張にも問題(違和感)を感じます。
「①自然界(体内)にも放射線は放出されている。またある程度の放射線を浴びることは健康に良い」については、確かに真実だと思います。体内や自然界(温泉等)から放射線が発していることは周知のことですし、また低線量の放射線を浴びることで逆に健康になるとする、いわゆるく放射線ホルミシス効果はあると私も思っています。
しかしどこまでが低線量かは分かりませんし、そもそも人工的に作り出した放射線と天然に放出される放射線では人体への影響は異なると私は思っています。例えば活性酸素を抑制する働きがあるとして知られ、人参等に含まれるベータカロチンは、化学的に合成されたものの場合、それを摂取することで癌のリスクが高くなることが判明しています(参考:ハンス・ウルリッヒグリム 他著「ビタミンショック」)。
また月経前症候群等で投与される黄体ホルモン剤も、体内で作られる黄体ホルモンとは分子式も作用も全く異なることが知られています(参考:ジョン・R・リー 著「医者も知らないホルモン・バランス」)
従って、原発事故によって放出された人工的な放射線は、例え低線量であっても人体にとって危険である可能性は充分に考えられます。
また「②今回の原発事故で亡くなった人はいない」についても余りにも乱暴な意見です。
確かに現時点において亡くなった方はいないのかもしれませんが、明らかに原発事故が原因で体調不良を起こしたと思われる方は実際にいるのです。岩手県盛岡市在住(事故現場より200km以上離れている)のある女性は、原発事故の2日後、チリチリとした喉の痛みをや体のだるさを感じ、長女も同様に体調の悪さを感じました。次女は全身の痛みを訴え、更に甲状腺はその形が分かるほど巨大に腫れ上がりました。こんなことは今までの人生でなかったそうです。なおご家族皆様が電磁波過敏症でしたので、他の方以上に放射線に過敏であったことも発症に寄与しているとは思います(参考:加藤やすこ著「電磁波過敏症を治すには」)。
いずれにしましてもこのように、原発事故をきっかけに体調を悪くした人はいますので、副島氏の主張はあまりにも被災者のことを考えていない言葉と思います。
最後の「③年間1シーベルトまでは安全である」もあまりにも根拠のない言葉です。どこかの放射線物理学者の専門家が話した内容を根拠に話されたようですが、そうでない意見を述べる専門家もたくさんいる事実があり、更には上述したように1シーベルトより低い線量で体調をおかしくする人がいる事実を考えると、副島氏の言うことは間違っていると思わざるを得ません。
なお筋テストで調べると、やはり1シーベルトは危険域で、安全は1mシーベルト以内と出ます。但し(適切な表現ではないかもしれませんが)興味深いのは、空間線量が100mシーベルトの地域に住むのと合成洗剤系のシャンプーで毎日髪を洗うのでは、人体への影響はそれ程変わらないと筋テストでは反応が出ます。勿論シャンプーの種類や個々人の感受性にもよると思いますし、放射線被爆が人体に有害であることは間違いないことと思います。しかし100mシーベルトくらいの線量であれば、合成洗剤系のシャンプーで毎日髪を洗い、添加物たっぷりのお菓子や加工食品、サンドイッチ、そして抗生物質や成長剤入りの飼料で育てられた牛や豚、鶏の肉、あるいは農薬や防腐剤・防カビ剤のついた野菜を毎日食べ続ける方が、害はずっと大きいのかもしれません。
by d_mitsuda
| 2012-10-18 22:04
木の香治療院 院長日記
by d_mitsuda
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