四診

一昨日、昨日とシルバメソッドと言うセミナーに参加しました。シルバメソッドは、潜在能力を開発することを目的とするセミナーで、4日間のコースです。はり灸治療を行う上う際の診断力の向上を目指し、参加しました。

東洋医学における診断は望診、聞診、問診、切診の4つからなり、これらをまとめて四診と言います。望診とは、視覚を用いて病態を診断する方法で、現代医学における視診のことです。具体的には患者の動作、表情、目つき、顔の色つや等から判断します。望診は神技とも言われ、最も高度の技量が必要な診察法です。

澤田流鍼灸術を創始した故澤田健先生は、望診の達人と言われました。澤田先生が、ある少年の激しい嘔吐を往診された時、すぐに灸を据えられ、即座に嘔吐が止まった逸話があります。澤田先生は、少年の顔色を見た瞬間に、病態を把握されたのでした。

聞診とは、聴覚と嗅覚を用いて病態を診断する方法です。具体的には、患者の呼吸音、発音、口臭、体臭などから判断します。聞診は聖技と言われ、望診の次に高い技量が必要な診察法です。

問診とは、現代医学における問診と同様で、患者に主訴に関する情報を聞き、得られた内容から病態を診断する方法です。問診は別名、工技とも言われます。

最後に切診ですが、施術者の手指の感覚により病態を診断する方法です。具体的には、患者の手関節付近の脈(脈診)やお腹(腹診)に触れることによって病態を判断します。切診は巧技とも言われ、聞診の次に高い技量が必要な診察法です。

私が師事した故黒田嘉隆先生は、切診(脈診)の達人でした。黒田先生は、患者の手関節部の脈を診るだけで、患者の病態だけでなく、その方の様々な生活習慣を当てられました。1970年頃、松下幸之助氏の調子が黒田先生の治療院に来院され、黒田先生は脈を診ただけで、他のどのお医者様も診断で出来なかった脳梗塞を発見されまたと言う逸話があります。

東洋医学において病態を把握する際は、これらの四診を駆使して行う必要があります。シルバメソッドの訓練を通じ潜在能力を開発していく中で、観察力や直感力も向上していきます。四診の中では、特に望診力の向上が期待されます。

セミナーの内容は今週末のトレーニングが終わってから詳述しますが、更なる診断力の向上に繋がればと思います。
[PR]
by d_mitsuda | 2008-06-23 21:19 | はり灸


木の香治療院 院長日記


by d_mitsuda

プロフィールを見る
画像一覧

S M T W T F S
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31

カテゴリ

全体
セミナー
はり灸
健康
出産・育児
光線
美容

ガストン・ネサーン
未分類

以前の記事

2013年 07月
2013年 06月
2013年 05月
2013年 04月
2013年 03月
2013年 02月
2013年 01月
2012年 12月
2012年 10月
2012年 09月
2012年 08月
2012年 07月
2012年 06月
2012年 05月
2012年 04月
2012年 03月
2012年 02月
2012年 01月
2011年 12月
2011年 11月
2011年 10月
2011年 09月
2011年 07月
2011年 06月
2011年 05月
2011年 04月
2011年 03月
2011年 02月
2011年 01月
2010年 12月
2010年 11月
2010年 10月
2010年 09月
2010年 08月
2010年 07月
2010年 06月
2010年 05月
2010年 04月
2010年 03月
2010年 02月
2010年 01月
2009年 12月
2009年 11月
2009年 10月
2009年 09月
2009年 08月
2009年 07月
2009年 06月
2009年 05月
2009年 04月
2009年 03月
2009年 02月
2009年 01月
2008年 12月
2008年 11月
2008年 10月
2008年 09月
2008年 08月
2008年 07月
2008年 06月

フォロー中のブログ

メモ帳

最新のトラックバック

ライフログ

検索

その他のジャンル

ファン

記事ランキング

ブログジャンル

画像一覧