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薬と倫理

友人が先日インプラントの手術をした際、抗生物質と抗炎症剤(?)を5日分処方されました。全て飲みきるようにと指導され、毎日きちんと服用していたところ、3日目になると尿意はあるもののほとんど尿が全く出なくなりました。理由が全く分からなかったのですが、もしかしたら薬の副作用かもしれないと思い、4日目は服用を中止したところ、4日目の夜に尿が大量に出たそうです。

本質的に効くかはどうかは別にして、うつ病と診断された場合、通常は薬が処方されます。これらの薬は製薬会社が治験を行い、効果があると判断された場合に販売の認可がおりたものです。しかし、製薬会社が行う臨床試験はあくまでもその薬を単体で使用した場合に限るもので、数種類のうつ病薬を併用した場合に効果が増すのか、あるいは副作用が増えるか等の治験は一切行っていません。にも関わらず、複数のうつ病の薬を処方する(多剤併用)率は日本では34.9%と高く、他の国を圧倒しています。
しかも、うつ病の薬は副作用が多いことを厚生労働省も認めていて、奇声を上げる、ドアや壁を蹴る、自殺・攻撃性が増す等の異常行動を起こすことが少なからずあり、そのために(本人の意識がない状態で)強盗等の犯罪を犯してしまった事件もある程です(参考 :NHK取材班 著「うつ病治療 常識が変わる」)。

子宮頚癌ワクチンの副作用が多発し、中には車椅子生活を余儀なくされた中学生の女の子もいます。
子宮頚癌は、ヒトパピローマウイルスへの感染が原因とされています。ヒトパピローマウイルスには様々な型があり、欧米での子宮頚癌の原因ウイルスは主に16型あるいは18型と言われています。一方日本の場合、子宮頚癌の原因ウイルスとして16型や18型は非常に稀で、厚生労働省によると、日本人の一般女性で16型に感染している人は0.5%、18型に感染している人は0.2%とのことです。

http://www.youtube.com/watch?feature=player_embedded&v=yUZEm5JRvjM

にも関わらず、16型あるいは18型にのみに対応する子宮頚癌ワクチンが、最近まで日本では定期勧奨摂取になっていたのでした。しかも16型や18型のウイルスに対してさえも、効果が定かでないという言うのに。

お金のために他人を傷つければ強盗致傷罪として警察に捕まります。もし死に至った場合には強盗致死罪となります。
そうであるならば、害があると分かっているのにも関わらず、お金の為に危険な薬やワクチンを製造・処方する、あるいはそれを認可するのは何故罪にならないのでしょうか?
次の本は、薬やワクチンの本質が分かる優れた書籍と思います。

・バート・メンデルソン 著「医者が患者をだますとき
・船瀬俊介 著「クスリは飲んではいけない
・母里啓子 著「インフルエンザワクチンはいらない
# by d_mitsuda | 2013-06-22 20:52

教育者

大阪に、大阪市立泉尾工業高校と言う高校があります。偏差値38と学力的には決して高い高校ではありません。いわゆる落ちこぼれと言われる子供たちが集まり、授業風景も学級崩壊と言ってもいいような学校です。しかし、学年が上がるごとに子供たちが変わり、授業もまじめに受けるようになります。学級崩壊もなくなり、またいじめもないそうです。

いじめがない理由は、生徒がお互いにそれぞれの長所を紙に書き、教室に張り出しているからです。それを皆が見ることが出来るので人の良い点を知ることが出来、会話のきっかけにもなり、自然と和が出来るのでしょう。
これは、校長先生をはじめ教師の方々が本気で取り組んでいるからこそ、このようなことができるのだと思います。

この話を聞き、小学生時代のことを思い出しました。小学校5・6年の時の終業のホームルームでは、その日にあったクラスメートの良い点・悪い点を指摘しあうのでした。良い点はいいとしても、悪い点となると、言われる方はたまったものではありません。時には悪口の言い合いや、あるいは一人の生徒をつるし上げ魔女裁判のようになってしまうこともありました(勿論、行き過ぎたときには先生が止めに入りますが)。今思うと、ひどいホームルームだったと思います。

卒業後、高校生の時に小学校時代の同窓会があり、小学校の体育館に、6年生の時のクラスごとに集まったことがありました(全部で6クラスあったと思います)。ところが、他のクラスはどこも10名以上の参加があったのですが、私のクラスだけ私を含め2名しか集まりませんでした。

もしかしたら私のクラスメートは、上述のようなホームルームも含め、良い思い出を持てていなかったのかもしれません。

教育と言うのは教師の人間性・指導力が本当にものを言うのだと、つくづく思いました。
(参考:「コンドルブルーのおすすめはこれ」)。
# by d_mitsuda | 2013-06-21 20:55

菊池桃子さん

もう2週間も前のことですが、タレントの菊池桃子さんがウェブニュースに載っていました。

http://sankei.jp.msn.com/life/news/130603/trd13060323060019-n1.htm

何でも今春、NPO法人「キャリア権推進ネットワーク」理事に就任し、自分の働き方を主体的に選べる「キャリア権」の普及を目指すため、元厚生労働事務次官の戸苅利和氏らと意見交換を行う一方で、母校の戸板女子短大客員教授として、労働教育に関する講義で熱弁を振るっているとのことでした。

労働問題への強い思いは、脳梗塞を患い左手足にまひが残る長女の子育てから培われ、「希望した学校に受け入れてもらえず就学がとても難しかった。国の政策や社会構造に疑問を持った」と話され、社会的弱者のための職業訓練の必要性を身近な問題として捉えるようになったそうです。

中学生か高校生の時、「パンツの穴」と言う映画を見て以来、一時期ファンだったことがあります(ファンクラブに入っていた、と言う程ではありませんが)。また私と年が同じで、高校時代の友人が、菊池桃子さんと中学時代にクラスメートであったこともあり、(私の一方的な思いではありますが)妙に親近感を覚えていたこともありました。

そんな菊池さんが、今や社会貢献をすべくNPO法人の理事をし、また大学で教鞭をふるっていることに大変嬉しさを感じます。
私も医療従事者として、そのような貢献の道に邁進できたらと思います。
# by d_mitsuda | 2013-06-18 20:43

皮膚

先週の日曜日、「第6回アントロポゾフィー医学入門講座」に参加してきました。講座は午前・午後とありましたが、私は午前の講義のみに参加。講師は山本記念病院 理事長で皮膚科医の山本百合子先生、テーマは「皮膚の扉から生命の流れへ」でした。

皮膚は人体最大の臓器で、内臓の状態をも表しますが、精神面の状態も反映するそうです。
先生は1日に100人~150人程の患者さんを診られ、そうすると待ち時間が長く、長い時には3時間ほど待っていただくこともあります。そのような場合は大変イライラする方もいて、その感情が皮膚にも表れるそうです。他にも、悲しい気持ちであれば悲しい気持ちが皮膚に表れ、怒っている時はその気持ちが皮膚に表れます。

ストレスが皮膚に悪影響を及ぼす話しはよく聞きますが、感情が皮膚にも反映するというのは興味深いです。

症例としてはアトピーについて話されました。
現在アトピー患者は増えてきておりますが、アトピー体質か否かを見分ける簡単な方法があります。
前腕の腹側を少し強めにこすり、赤くなれば正常、そうでなければ(白い状態のままだと)アトピー体質の可能性があるそうです。
アトピーの病態に一つに神経過敏があります。下図のように、アトピーの方は神経線維が表皮まで来ていて刺激に対して過敏になり、皮膚をこすっても充血が起こらず赤くならないのです(あとぴナビのホームページより転載)。
皮膚_b0140293_20393563.gif

また角質が不安定で剥がれ易く異物の侵入もしやすいので、これも外部刺激に弱い要因となります。
そこでアトピーに対しては一般的には軟膏などを塗り、皮膚のバリアー機能を高め、体内からの水分の蒸発を防いだりします。
湿潤治療で有名な夏井睦先生は、ホワイトワセリンを使うことで、アトピーの治療に好成績を発揮しています。

一方アントロポゾフィー医学では、軟膏ではなく、皮膚の上に存在する物質以外のもの、いわゆるエーテル体を強くすることでバリア機能を高めようとします。例えばオイリュトミーや、アインライブングとリズミカルマッサージセラピーなどでそれを実現します。

他にも、テレビやパソコン等の刺激物を避け、適切な食事・睡眠習慣を行い、さらに体を緩ませる(気持ち良いことをする)のが大事とのことでした。

なお活発に動いていて急にそれを止めると痒みが強く出ることがあります。そんな時は、保冷剤やうちわで患部を冷やしたりするか、あるいは急に運動をやめるのではなく、徐々に活動を停止していくと痒みの発症が抑えられるそうです。

あっという間に2時間が過ぎ、大変興味深い講演でした。
# by d_mitsuda | 2013-06-04 21:15 | 健康

遺伝子検査

先日、アンジェリーナ・ジョリーが両乳房を切除したと言うニュースがありました。
これは私にとって大変ショックな出来事でした。いくら遺伝的に乳がんになり易いとは言え、まだ癌になってもいない健康な臓器を切除するということに対して、深い悲しみを覚えました。

本日のYahoo Newsには、「家族が乳がんの女性、遺伝子変異3割」と言うタイトルの記事が掲載されていました。
日本乳癌学会の研究班が、母親ら家族が乳がんになった日本人女性260人の遺伝子を調べたところ、3割の人は乳がんや卵巣がんのリスクを高める変異があることがわかったとのことでした。
この結果を知った本人が、アンジェリーナ・ジョリーのように健康な臓器を切除するのかもしれないと思うと、人事ながら切なくなります。

そのような遺伝子を持っていた場合、発癌のリスクは高いとのことですが、発癌の発症率を高めるのは遺伝子よりも環境要因の方がはるかに高いことが疫学的にも分かっています。
2003年、デューク大学の研究者が行った実験では、遺伝的に体色が黄色く、かつ極度に肥満するマウスに妊娠の時から葉酸やビタミンB12等のサプリメントを与えたところ、生まれてきた子供は肥満にもならず体色も正常の茶色いマウスとなりました(参考:ブルース・リプトン 著「思考のすごい力」)。
この研究から分かるのは、例え遺伝的にはある疾患になり易くても、食事を変えることでその病気の発症を防ぎ得ると言うことです。

遺伝子検査をする、また遺伝子検査に基づきその後の対応をどうするかは個々人の判断によりますが、健康な臓器を切除するよりは生活習慣を変える方がよっぽ大事なのではと思っています。
今後医学者に求めることは、乳がんの発症率が高くなるとされた遺伝子を持っている人の中で、例えばナチュラルハイジーンのような適切な食生活を送っている人の中にどれ程の発症率があったのか等の、生活習慣も加味した発症率を提示して貰えたらと思います。
# by d_mitsuda | 2013-06-03 20:45 | 健康


木の香治療院 院長日記


by d_mitsuda

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